薬剤師

【薬剤師】求人票の見方5つのポイントを解説、カラクリを見逃さず希望の職場を見つけよう

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薬剤師転職サイトに登録し、担当エージェントから求人案内を5件ほどもらったけど、自分に合う案件がどれなのか迷ってしまうことはないでしょうか?

そもそも薬剤師の求人票の見方なんて人から教わったことがない人がほとんどです。仕事の重要な情報が詰まっているエッセンスを逃さないことで、”ハズレ”の職場を避け、理想の職場を見つける確率がさらに増えます。

今回はさまざまなタイプの求人情報を参照し、どういった点に気を付けながら次のステップである面接や見学の薬局を決めればいいのか確認していきましょう。

ワークライフバランスを重視するうえで重要なところは、年収、勤務時間、年間休日数、そして以外に見落とされがちな手当です。

※求人票の情報が絶対ではないので注意が必要です。

Teitaka

求人票に書いてないことがあっても罰則にはならないので、求人情報だけを鵜呑みにするのは危険だよ

求人票の見方、注意するべき5つのポイント

5つの基本の求人情報

  1. 給与(年収・月収)
  2. 各種手当(手当の種類に注意)
  3. 年間休日数(夏季年末年始、特別休業など)
  4. 勤務時間・残業時間(見込み残業)
  5. 処方箋枚数、診療科

以下に求人票に記載されている内容から、自分にあった職場の見つけ方をお教えします。

年収は、自分の経歴を基準に記載されているのか

以下に主な求人情報を掲載します。

【法人名】●●●●会社
【就業場所】東京都●●区●●
【車通勤】可

【雇用形態】正社員
【給与・手当】500-600万可能
【営業時間】9:00~20:00
【勤務時間】9:00~20:00
【休日・休暇】日祝
【処方科目】小児科・耳鼻咽喉科
【処方枚数】40枚/日
【在宅】あり
【在籍人数】正社員3名
【業務内容】調剤業務・薬歴管理・服薬指導 ほか

こちらの求人は、シンプルで見やすいのですが、必要な情報があまり明記されていないタイプとなります。

基本的には、求人情報は多くの人へ向けての掲載であり、あなたの職歴に合わせた情報ではないため、年収の幅が500-600万円となります。

現状の自分ではどの程度の年収になるのか事前に転職エージェントに聞くことが大事です。

転職希望者

私と同じように3年目の給与はいくらになっていますか?

また月給制と年俸制どちらになっているのかも注意しなければいけません。

月給の場合は、そのままで問題ありませんが、年俸制の場合は賞与も含まれたものがほとんどです。そのため、14カ月や16カ月と記載されてあれば賞与はそれぞれ2カ月、4か月と判断されます。

転職エージェントとしては、数ある求人の中であなたに合うものを選びますが、完全に職歴等を含めたあなただけのオーダーメイド案件になっていないものあります。

あらかじめ、あなたの要件にフィットさせて提案してくれる転職エージェントは間違いなく優秀で信頼をおけます。

調整手当がある場合は要注意、その他の手当てにも注意して

【法人名】●●会社
【就業場所】神奈川県●●市●●
【車通勤】可

【雇用形態】正社員
【給与・手当】600万可能
【諸手当】薬剤師資格手当・職能手当(初任給に含む)・地域手当・単身住居手当(該当者のみ)・通勤手当(実費支給/上限あり:月額5万円)・管理薬剤師手当・役職手当・実務実習指導薬剤師手当・調整手当
【勤務時間】月~金 9:00~19:00 / 土 9:00~20:00
【休日・休暇】日祝 / 週休2日(祝日含む) /年間休日122日
【処方科目】精神科
【処方枚数】68枚/日
【在籍人数】正社員2名・パート3名・事務員4名 / 薬剤師常時2~2.5名体制
【業務内容】調剤業務・電子薬歴管理・服薬指導
【研修内容】新入社員研修・新入社員研修(集合・OJT)の制度・e-learning
【福利厚生】社会保険完備(健康・厚生・労災・雇用) 単身宿舎補助制度 退職金制度(勤続3年以上支給対象) 薬剤師賠償責任保険 産休・育児休暇制度 育児短時間勤務制度 介護休暇制度

調整手当

調整手当がある場合は、給与が初めから高い可能性はありますが、昇格した場合は調整手当から減額され、実質賃金に変化がないという状況もあります。

Teitaka

調整手当が3万円あるせいで、2回昇給したのに月給は変わらなかったこともあったよ

家賃補助(住宅手当・借り上げ社宅)

その他の手当てとして、家賃補助があるのとないのとでは、手取り年収に大きな影響を与えます。

家賃補助では、住宅手当と借り上げ社宅では意味合いが大きく違います。

住居手当は、課税対象(給与に分類)

借り上げ社宅は非課税(福利厚生に分類)

借り上げ社宅の制度がある企業は、比較的優良企業であるといえます。

年間休日数の最低ラインは117日

【法人名】●●会社
【就業場所】神奈川県●●市●●

【雇用形態】正社員
【給与・手当】600万可能
【諸手当】薬剤師資格手当・職能手当(初任給に含む)・地域手当・単身住居手当(該当者のみ)・通勤手当(実費支給/上限あり:月額5万円)・管理薬剤師手当・役職手当・実務実習指導薬剤師手当
【営業時間】月~金 9:00~19:00 / 土 9:00~20:00
【勤務時間】月~金 9:00~19:00 / 土 9:00~20:00
【休日・休暇】日祝 / 週休2日(祝日含む) / 年間休日117日
【処方科目】精神科
【処方枚数】68枚/日
【在籍人数】正社員2名・パート3名・事務員4名 / 薬剤師常時2~2.5名体制
【業務内容】調剤業務・電子薬歴管理・服薬指導

年間休日数は、週休二日の場合52週×2=104日と祝日約13日を足して合計117日を最低ラインとしましょう。

その他、夏季年末年始のお休み、企業独自のリフレッシュ休暇やワークライフバランス休刊などがあるかどうかも確認しましょう。

完全週休二日→毎週2日間の休みがある

週休二日→2日休める週が月に1回はある

また完全週休二日と週休二日は似たような意味ですが中身はまったく異なるので注意が必要です。

Teitaka

ワークライフバランスを優先するなら、年間休日数は120日以上で、完全週休2日のところを選びましょう

残業時間が少なすぎるのは要注意、5時間を切ることは稀

【店舗名】●●薬局

【最寄駅】●●駅より徒歩15分 *マイカー通勤OK

【シフト】【月/火/水/木/金】8:30 〜 20:00 休憩時間 1:00 ,【土】8:30 〜 17:30 休憩時間 1:00

週40時間勤務(月10時間の固定残業あり)、土曜の出勤は月1回程度

【休日】週休2日制(基本的に土日祝日休み)、年間休日120日

【残業】有(月間 0〜5時間 程度)  

【科目】総合科目、【枚数】100枚/日 

<募集条件>——————————————————————-

【雇用形態】正社員、【契約期間】期間の定めなし

【業務内容】調剤業務/服薬指導/薬歴管理

【手当】薬剤師手当、資格手当、資格取得手当、時間外手当

【待遇】薬剤師賠償責任保険、労災保険、雇用保険、健康保険、厚生年金、昇給、賞与、社宅制度、教育研修制度、資格取得支援、交通費支給、車通勤可、制服貸与

【休暇】有給休暇、夏季休暇、年末年始休暇、産前産後休暇、育児休暇

【経験・スキル】薬剤師免許

※新卒・実務未経験の方やブランクのある方もご相談ください。

患者対応が必要な薬剤師業務、店舗の門前病院や業務形態によって残業時間が20時間以上になることは珍しいことではありません。

しかし、残業時間が0時間など明らかにおかしいと思うような薬局には何かからくりが隠されている可能性があります。

上記求人内容を再度確認していただきたいが、今回の場合は、固定残業が10時間あると明記されているため、その分からプラス0-5時間の残業があることを示唆しています。

このようにしっかりと求人票を分析することにより、失敗しない転職へ一歩近づきます。

処方箋枚数、具体的な条件が記載されていない

<株式会社●●薬局>
・●●県エリアを中心に30店舗近く展開している調剤薬局チェーンです。
 主にクリニックマンツーマン型の店舗出店を行っており、
 M&Aによる出店も一部ございますが、主に新規開局において出店を進めていることも特徴です。

・処方箋枚数100枚/日

・大手調剤のような会社の安定性と、地域密着型薬局の自由度というそれぞれの良いところ取りができている環境です。
・かかりつけ薬剤師や店舗の売上など、数字面でのノルマは設けておらず、患者にとって良いことを中心に行い、国の方針に全てに従う必要はないという考えの元、運営を行っています
・基本的に本人の希望しない異動などは行っておらず、各店舗に固定して勤務することが可能です。

・クリニックに合わせてお休みを取得しますが、多くの店舗が日祝+平日の週休2日制となっており、1週間程度のお休みも本部に申請して取得が可能で、海外旅行に行かれる社員の方も複数名いらっしゃいます。
・ライフスタイルに合わせた働き方が可能な点や様々な店舗を回って幅広い経験を積みたいという方にも、家の近くで家庭と両立して働きたい方など幅広い思考性を持った方が在籍しています。

経営理念を長々と記載されており、一見よさそうですが、大事な労働条件が全くありません。

このようなものは求人票とは呼べないため、再度労働条件を担当エージェントに聞く必要があります。

処方箋枚数については、診療科によって業務内容に差が出てくるため、しっかりと診療科を含めた枚数になっていることが重要です。

まとめ 求人票をしっかりと確認し、失敗しない転職を目指しましょう

求人票をくまなくチェックすることが転職成功への第一歩です。

上記の内容でも特に残業時間と処方箋枚数については日々の仕事量を決定する大きな要因となるので、わからないことがあれば転職エージェントにしっかりと確認を取りましょう。

転職エージェントも様々な薬剤師を日々紹介しているので、実際に働いている生の情報をもっている可能性があるので、気になる薬局の評判を聞くのもひとつの手です。

転職エージェント

●●薬局に勤めていた方の担当になったことがありますが、給与は良いが残業時間が多いため転職を希望していたと言っていました

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Teitaka
薬学部を卒業後、調剤薬局、総合病院の勤務を経て30歳を機に海外で働くことを決意、海外経験なし、語学力もなし。 そんな自分が試行錯誤を繰り返し、国際NGOで働けるまでに語学力をup。しかし現在でも英検2級程度の実力。さらなるレベルアップを目指し、次への目標を定めて今一度本格的に英語学習を再開。その備忘録をここに記します。 薬剤師として国内、国外で働いた経験を活かして転職についてもアドバイス。 【経歴】 ・6年生薬学部一期生 ・病院薬剤師: ケモ担当、病棟薬剤師管理者 ・調剤薬局: 管理薬剤師、薬局長、支局補佐 ・国際NGO: 薬局管理者