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薬局の離職の原因で多く占めるものに職場の人間関係が挙げられます。狭い薬局、一度人間関係が崩れてしまえば元に戻ることはありません。
薬剤師に限らず就職・転職活動では、実際に働いた時の自分を想像をするために職場見学が必須です。しかし、残念なことに見学だけではその内情を知る機会は皆無です。
そこで職場見学の時に最低限どこを見るか、人事の人ではなく実際に働いている職員に質問するべきこと、してはいけないことを紹介します。
初めての転職の場合、前の職場に多少なりとも不安や不満があったはずです、新しい場ではそのような点に着目し具体的な目的を持って見学にのぞみましょう。
大事なことは実際に働くことを前提とした質問をすること、上辺だけの条件面等の質問は歓迎されません。人事の人がいない時に職員に質問ができるのかもポイントです。
現場の薬剤師に聞くべきことは、“〇〇薬局(〇〇=実際の社名)と迷っているのですが、どう思いますか?”と質問をぶつけてみましょう、他社の悪いところを言うだけの薬局は選んではいけません。
\見学の際に必須のメモ帳もiPhoneサイズでポケット収納/
見るべきポイント7選
見学すべき時間帯 15時過ぎ
薬局見学する時間はあらかじめ、職場の人の通常業務に影響が少ない午後14時ー15時を指定されることがほとんどです。下図参照(調剤薬局 例 総合病院/クリニック門前の場合)
あくまでも一例ですが、予約診療が必要な総合病院や国立病院などの門前薬局の場合は、午前中が忙しく、午後は比較的落ち着いています。
予約がなくても受診が可能なクリニックや診療所の場合は、お仕事帰りの駆け込みで受診をするため閉局間際にも来局者が多いのが特徴です。休み明けの月曜日や祝日明けは特に患者数が多くなるのが特徴です。
ゆっくりと時間を取ってもらい薬局長や人事から説明の場を設けてもらうことは薬局側がどのくらい獲得に本気なのかもわかります。しかし、実際に一緒に働くことになるのは現場にいる人たちであり、その管理を任されている薬局長や人事の人ではありません。
その為、職場説明を現場の人に任せている薬局だとより内情がわかりやすいのです。
※人事の人が近くにいると本音を言えないので注意してください
可能であればあえて忙しい時間帯(10−11時頃)に、文字通り“見学”だけで自分のことは構わなくていいので職場見学させて欲しい。と伝えると採用企業も本人のやる気があると判断してもらえます。
忙しい時間帯ほど、人の本心や性格が出るので本当の職場環境を知ることができます。
スタッフ間の言葉遣い キツイ言い方していないか耳を澄まして
現場で働いている人の言葉遣いにも注目しましょう。基本的には薬局の方は患者対応などで優しく丁寧な対応で接してくれるでしょう。しかし、稀に仕事モードとそれ以外では人格が異なる人もいるので注意してください。
なるべくなら、見学の際に一人一人に挨拶を行い、その応対、反応を見るのもスタッフの性格を見極める為には必要なことです。
外面は普通でも中に入れば超絶面白い人もいるので、その点はお楽しみに。
まず間違いなく言えるのは、患者対応などの忙しい時以外に目を見て挨拶をしっかりと返してくれない人がいる職場は要注意です。
初めまして、見学者と申します。
本日は見学させて頂いております、よろしくお願いいたします!
あっはい・・・・・・・・・・。
上司との関係性 関係性が良くないところは現場からの声が届きにくい ≒ 職場環境が改善しにくい
現場スタッフとのやり取りにも注目してみよう
名前を呼んでよくコミュニケーションを取れていればそれは良好。必要以外のことを話そうとしないのであればあまりいい関係ではありません。
現場スタッフにしても忙しい時間以外で上司がいるのに我関せずというような態度であれば、研修面でも問題を抱えることになる可能性があります。
友達のように馴れ馴れしく接していたり、セクハラのような発言がないのかにも注意が必要です。
適度な関係性を保たれているのか、初めての見学でそこまで深く観察することはできませんがいい面はいくらでも誇張することは出来ますが、悪い面は隠そうとしてもどこかしらに滲み出てきます。
何か違和感があれば言語化出来なくてもメモなどに残しておきましょう。
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
調剤事務さんの仕事量 スーパー事務員がいる!?
さらに踏み込んだ領域になりますが、調剤事務さんの偉大さはご存知でしょうか?
6年制薬学生の方は長期実習で十分に感じたかと思いますが、調剤事務さんの仕事量は膨大です。
むしろ薬剤師より薬の知識があり、薬剤師に指示を飛ばすスーパー事務さんもいるくらいです。そのようなところで働けるのであればその偉大さを大いに感じることができますし、知識や技術を得られる良い職場です。他人に感謝しないと社会で生きてはいけません。
患者対応、処方入力、ピッキング、発注など薬局のほとんど全ての仕事をしている調剤事務さんもいるので、どの程度まで仕事をしているのかじっくりと見学しましょう。
薬剤師の中には調剤事務さんに対する態度が薬剤師と違う人もいるので併せて対応の仕方を観察しましょう。
あれ、この薬ってこの量大丈夫ですか?
これ在庫あるけど、●●さんの分しかありませんよ。
発注しましょうか?
あっほんとだ。。確認します。
ありがとう!発注お願いします
事務さんが優秀で助かる〜
・・・・・(しっかりして下さい)
薬剤師パートさん、応援者の有無の確認 急なお休みはあるけど、頼りになります
急に休みが欲しい時にいきなり休みを頂きたいというのはなかなか言えることではないでしょう。
昨今の調剤報酬や薬価改定で薬局は人件費を切り詰め、ギリギリ業務をこなせる人数で日々調整しています。
薬剤師のパートさんや応援専門の薬剤師がいる企業であれば休みの都合を合わせてもらいやすいです。
私がいるから休んでも大丈夫!
パートの薬剤師さんといえばママさん薬剤師です。契約時間丁度に帰ってしまうが、その職場に何年も働いている経験、家庭も持ち、急に辞めてしまう可能性はかなり低いので頼りなります。
お子様の風邪などで急な早退や欠勤はあるかもしれないが、社員からすればパートさんは心強い限りです。
特にある程度成長したお子様がいるパート薬剤師がいるのであれば、急なお休みも少ないので安泰でしょう。
年齢構成 若手だけは危険です。
スタッフの年齢構成も必ずチェックしましょう。
薬剤師はそれぞれ知識量やコミュニケーション能力に差があるため、若手が多くても優秀な方は多くいます。しかし、圧倒的に経験が足りません。
40代のある程度経験を積んでいる薬剤師が一人でもいると安心感は大きいでしょう。
大手のグループ薬局の場合は、若手の異動が活発に起こり得ます。どの程度の頻度で異動があるのか確認しましょう。
若手のスタッフが多そうですね。
何年くらいで異動があるんですか?
3か月前に異動があって、来月また異動なんですよね。。。。
シフトの作成方法 薬局長の威厳はあるのか?
通常、薬局長がシフトを作成します。
大手の場合は、最終的なシフト調整はエリアマネージャーや支局長が行います。
薬局スタッフは、薬局長より上の役職者と連絡を直接取ることは難しいので、薬局長がしっかりしているかどうかがあなたが薬局で働きやすいかのカギになります。
上司の言うことをハイハイ言うだけの薬局長だと下からの不満が溜まってしまいます。
シフトの希望の休みって取りやすいですか?
んー薬局長はいいって言っても、エリアマネージャーがダメっていうからあんまり取れないんですよね。
するべき質問、NGな質問
質問するなら人事の人がいない時を狙いましょう
ある程度薬局の業務について人事担当や薬局長からの説明を終えると、最後に何か聞きたいことがないのか質問をされる。本部員である人事の方がいるとき、もしくは個人薬局の薬局長しかいない場合には、してはいけない質問があります。とはいえ、何も質問をしないのも説明している側からするとやる気のない見学者と思われるので、説明に関して疑問に思ったことなどはしっかりと聞きましょう。
何か質問はありますか?
ないです!
・・・・・・・(はい、不採用)
人事の人がいる時にする質問 未来に向けた内容
- 自分のしたいこと、目指していることが叶えられる環境なのか聞く、専門薬剤師や未病医療について具体的な取り組みがあるのか
- 評価制度について、どのような基準で評価をしているのか、形式的なものなのかしっかりと取り組んでいることの成果が評価として反映してくれるのか
- 薬局内の独自の取り組みや他の医療機関の連携はあるのか
- 仕事のやりがい
- 不在のスタッフを含めた人員配備
お仕事をしていてどういったことにやりがいを感じますか?
私は、●●専門薬剤師を取得したいと考えておりますが取得できますか?
人事考課制度はどのように行なっておりますか?
NGな質問 給与面などの勤務条件に関する内容
- 給与、待遇:就職サイトを利用しているのであればエージェントに希望を伝えましょう
- 離職率:自分で調べれば多少はわかります、入る前に離職率を聞いてはいけません
- 業績:自分で調べれば多少はわかります、上場企業や大手の会社であればネットを使えばわかります。また処方箋枚数などの情報からもある程度推察することが出来ます
- 社風:スタッフによって意見が異なる場合があり、本部の方や他のスタッフがいる時には聞くべきことではありません
- お局の有無:誰がお局と通じているかわかりません。その場の雰囲気で察してください。
給与、離職率はどのくらいかわかりますか?
そちらはまた改めて説明させていただきますね
・・・(常識ないのね、この子)
人事の人がいないときに聞くこと 迷っている薬局のことも聞いてみましょう
- 休みのとりやすさ:希望休の取りやすさは実際に気になるところです。どの程度休みが自由に取れるのか確認は必要です
- 店舗の経験年数:出入りが激しい店舗のスタッフは継続勤務1年以内の人がほとんどです。5年以上同じ店舗に勤めているスタッフがいればある程度信頼が出来ます。
- 仕事のやりがい:仕事のやりがいについて考えながら業務を行っている人はどのくらいいるでしょうか?納得できる返答がすぐに出せる人がいればその職場はいいところです。
- ある会社(社名)と迷っているんですけど、どう思いますか?
相手の会社の悪いところだけを言い、ここの会社に決めたらいいと促すところには就職を決めてはいけません。実際に本人が働いていた場合でも立場によって見方が変わるものです。どちらのメリット、デメリットを両方提案でき、最終的な判断は見学者に委ねてくれるところにしましょう
こちらで聞くべきことではないのですが、実は●●薬局と迷っているのですがどうお思いでしょうか?
あそこの薬局ブラックだよ!
あっちにしないでこっちにした方が絶対いいよ。
(これで希望休が増えるぞ)
見学時のマナー 服装と持ち物は
服装は男女ともにリクルートスタイル
見学時にはやはり、男女ともにスーツを着て見学をしましょう。
靴を脱いで見学をすることもあるので靴下も柄のない黒色を着用しましょう。
持ち物は必要最小限の4点セット
- ・筆記用具
- ・メモ帳
- ・スリッパ(折り畳み)
- ・小さめのカバン(A4の書類が入るもの)
【筆記用具とメモ帳】
社会人として何か気になることや気づいたことなどはメモに取って、あとで質問の場を設けてもらったときにしっかりとメモの内容を活用できるようにしましょう。スーツのポケットにどちらも入れておけばすぐにメモを取ることが出来ます。
あまりに高価すぎるものはNGです。ボールペンは書きやすいジェットストリームなどがいいでしょう。
メモ帳は、仕事が始まると白衣の中に常に入れて持ち歩く必要があります。
調剤薬局の場合は、自分のスペースが与えられるケースもあるので、メモ帳も大きめがいいですが、病院薬剤師の場合は院内のどこでもメモが必要になるので白衣に入るサイズがおすすめです。
【スリッパ】
薬局の調剤室では土足が厳禁な場合が多くあります。そのため、見学時に調剤室の中にも入るようであればあらかじめスリッパなどを持参していくと便利です。
折りたたみ用のスリッパは、飛行機の機内やホテルなど、意外に使用頻度が高いので一つ持っておくと便利です!
【小さめのカバン】
企業や薬局の事業紹介などの書類をもらうことも多いため、すぐにしまうことができるようにカバンを持っていくことをおススメします。
※見学時にご挨拶の品は必要ありません。実際に就職が決まってこれから働くということになった時は、お菓子などを持って挨拶するとスタッフに喜ばれますが見学の段階では必要ありません。
まとめ 見学の際に注意するポイントを把握して自分にあった職場を見つけましょう。
薬局見学の際には、給与や待遇、個人的な生活や家庭、薬局の業績についての詳細な質問は避けましょう。
職場見学の主な目的は、職場の雰囲気や業務の流れを理解することです。具体的な条件や契約については面接後に転職エージェントを通じて確認することが定石です。
薬局見学において、適切なタイミングで適切な質問をすることで、自分にとって最適な薬局を見つける手助けになるでしょう。
ここまでご覧いただき誠にありがとうございました、この記事があなたの参考になれば幸いです。
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何ヶ所か見学して迷った時は条件面よりも精神的に落ち着いて働ける場なのか自分に問いかけてみましょう。