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【薬剤師】「新卒1年目だけど仕事を辞めたいです。。。」薬局と病院でよくある話

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薬剤師の仕事は狭い環境の中で、思ったような仕事内容ではなかったり、合わないことがある場合があるので、一年目だとしても辞めたいと思うことは仕方のないことです。

特に職場の先輩からキツイ言い方をする人がいて、自分だけが仕事ができず悪いように感じられる人もいますがそれは大間違いです。

その様子を見ていて、周りは何もフォローがない職場はたとえあなたに原因があったとしても続けるべきではない職場です。

今回は私の経験で薬局と病院で起こった、悔やまれる経験をお話しします。自分の過去の後悔と今後誰かの役に立てばと思い書きました。

Teitaka

他の方からも同じような経験をしたことがあると声をいただき、意外にあるあるあるなのだと感じました。

もし、同じ境遇の方がいらっしゃれば悩んでるだけでなく早めに行動することをおすすめします。

病院で起こった本当の話

先輩薬剤師が1年目の薬剤師に強い口調で指導

私が勤務していた病院は、グループ病院が県をまたぎいくつかある総合病院でした。

その時私は薬剤師歴5年目くらいで、病棟薬剤師として勤務。

当時は、若手薬剤師が調剤室業務を回して、中堅以降が病棟やその他の業務を行っており、調剤グループとの接点は薄くなっていました。

同グループの別病院の後輩から相談を受けたときには、厳しい指導が常習化しており、手のつけられないような状態になっていたとのこと。

後輩薬剤師

●●さんに対する▲▲さんの態度がひどいんです。

先輩が厳しいというのを”よくあることだから我慢”で終わらせてもいいのでしょうか?

実際に厳しく詰められながら指導を受けるのは、本当に仕事に行くのがツラくなるぐらい嫌なものです。

もし、後輩から相談を受けた場合は真摯に対応を考えてみましょう。

面談も虚しく、その子は休職

一緒の仕事場にいると、厳しいことを何度も言われメンタルがやられていたとのこと。

目に余る様子であったらしく、その病院内で当事者と上長が面談を行いました。

その内容が以下です。

”厳しく指導していたのは、その子も以前先輩薬剤師から厳しく指導を受けたので同じように指導していた”ということでした。当然、反省の色はなし、逆に指導しなくてもいいのかと上長に問い詰められたらしい。

解決策もないまま、それから、1年目の子は休職をし、結果退職まで進んでしまいました。

正論がいつも正しいことではありません。

相手の状況に合わせた解決策を当事者を含めて一緒に考えることが大切です。

退職後の薬局ミーティングにて

その新卒の子が退職後、グループ病院合同で薬局ミーティングを行い、今回の”いきすぎた指導”について話し合いを行いました。

当時の対応について今後に活かせることはないか話し合いをしたかったのですが、部外者にはわからないから、外から何か言わないでくれと釘を刺されてしまいました。

厳しい指導をしていた薬剤師も別病院へ異動になり何か釈然としないまま対応策も何もなくその事件は終わりを迎えました。

Teitaka

根本が解決しないまま、忘れ去られると必ず今度も同じようなことが起きます。

誰にでも間違いはあり、決してその間違いを責めてはいけません。

しかし、二度と同じようなことが起こらないように原因をさらに深めて考え、対応策を考えられるような職場が理想といえるでしょう。

学んだことは、当事者意識を全員が持つこと

誰かから助けを呼ばれる時は、すでに手遅れであり、同じ職場の人からのフォローがないと感じた場合は、すぐに休職→退職をすすめるべきであった。

教訓として今後も同じことが起きないように、対応策を考えるべきであったが終わったことはもう触れないという考えが浸透していると何にも行動に移すことができない。

スタッフ全員が当事者意識を持つこと、他のグループからの意見も受け入れいる姿勢を持つことが課題解決には必要なことでした。

上層部を動かしたければ、自分が役職者として上に立つかさらに上に訴える必要があった。

怖い先輩や厳しい指導は、どの時代もいわれていることです。

その指導を受けている人から、「もう少し優しく教えて下さい」「言い方が厳しいです」というとさらにヒートアップするため、なるべき第三者から言ってもらえるように相談しましょう。

特に現在は、スマートフォンなどで実際に録音をすることができるので、あまりにも耐えきれない状況が続いたり、周りに誰も助けを得られない場合は、証拠を取ることをおすすめします。

スマートフォンは、大きく仕事中には持ち込みが出来ない場合があるので、ボイスレコーダーがおすすめです。

Teitaka

白衣の中や、ポケットに入れられるので証拠を取るときの必需品です。

薬局で起こった本当の話

ベテラン薬剤師が新卒1年目に強い口調で指導

新卒薬剤師の配属が決定し、エリアマネージャーから「コミュニケーションが少し苦手な子だから、指導をよろしく」と事前に通達があり、スタッフ全員へ周知し、メインに指導に当たる薬剤師にも新人指導はゆっくりと教えていけばいいねと話をしていた。

しかし、新人が配属後、私が異動になってしまい、引継ぎもうまくいかないままベテラン薬剤師が薬局長になり、忙しい店舗であったせいもあり、日に日にその新人に対する対応がきつくなっていったということを別スタッフから聞いた。

異動時には、しっかりと人物の注意点やフォローが必要なことは引き継ぐべき。

人員によるチームの影響を考慮した配置にすべきと、上司に提案が必要だった。

新卒社員の立場で、どこに声を挙げたらいいのか事前に窓口を伝えるべきだった。

声掛けをするも「大丈夫です」

スタッフから、「ちょっと最近指導がひどくて●●ちゃんがかわいそうなんです」と話があったので、その子に直接連絡を取り、現状をどのように考えているのか聞いてみた。

しかし、当の本人からは「大丈夫です、ありがとうございます」と短い文の返信があったのみであった。それから数日後その子から連絡がきたが「お世話になりました、ありがとうございました」と短い連絡がきて退職することになってしまった。

人を頼っても何も変わらないとあきらめることもできるが、可能性はゼロではないので、自分の思っていることを言える先輩や上司を作る。

退職後、薬局長は反省の色はなし

「まあ厳しくやったし、辞めてしまったものはしょうがないわ。あれだと他の所に行ってもやっていけないわ。初めてあんな子見たわ」と漏らしていたらしい。

確かに本人を含めコミュニケーションに対し苦手意識を感じていたが、注意するポイントを何度も教えていけば段々と慣れて業務もスムーズに行えていけていたのでとても残念な気持ちになった。

人を変えることは本当に難しいです。しかし、一人だけじゃない数人が声を挙げれば、何かが変わることがあります。

学んだこと 味方であることを相談者に伝える

声掛けをしたときに、自分もそのベテラン薬剤師と同じ側の人間だと思った可能性もあり、味方であると本人にわかるように伝えるべきだった。

人員配備でうまくいかなそうだとあらかじめ予測し、配置換えを提案するなど早めのアクションを取るべきと反省した。

調剤から病院への転職を決めた私の1年目の話

給与と実家からの距離だけで決めて後悔

私立薬学部の学費は一般的な学部と違い高額であり、6年間の学費を加味するとトータルの学生期間の支出は多大なものになります。

ようやく国家試験を合格し、学費を早めに返済するために実家から通える範囲で就職先を考えました。

【2024年最新】薬剤師国家試験(国試)後から始める転職サイトの使い方を解説

私の場合は、転職エージェントに登録し、とにかく”実家から通える”、”給与がそれなりに高い”のを条件に求人を探し、その2点のみで大事な1年目の就職先を決めてしまいました。

ワンマン社長の個人薬局で後悔

個人薬局であり、新卒薬剤師の入職が初めてであったということで、社長自ら業務を手取り足取り教えていただき、薬剤師としての勤務態度や勉強の姿勢を学ぶことができました。

これは今後の薬剤師キャリアでの自分のアドバンテージになっています。

しかし、良くも悪くも個人薬局であり、社長の一存ですべてが決められ、よく他の従業員との衝突を目の当たりにしており、少しずつ”ここでこのまま働いていてもいいのだろうか”という思いが頭をめぐるようになりました。

忙しいときと暇な時の差が激しく、時間を上手に使うことができなかった

薬剤師は6-8人ほどいたため、比較的忙しい職場でした。

当然調剤薬局は、当日の患者さんの来局数によってその日の忙しさが決まるため、日によって残業があったり、定時で帰れたりするので前もって予期することが難しい職種であります。

忙しくない時は、午後から薬局スタッフと話をするだけで終わるときもあり、仕事中であるのに時間をつぶすことが耐え切れなくなり、一人影で自己勉強をするようになっていました。

社長の事務員に対する態度がひどく、退職を決意

会社の中で絶大な力を持つ社長に、意見を言ったりするようであれば衝突を避けられず、ただ従うような業務体系に疑問を持つようになってきたときに、事務員への社長の横暴ともいえる態度が決め手となり、退職を決意しました。

若手の薬剤師であれば今後のキャリアプランを考えたときに、臨床としての経験が必要だと感じ、薬局から総合病院への転職へ向けて、転職エージェントに相談しながら求人を探しました。

【薬剤師】調剤薬局から病院への転職は無謀?総合病院への転職が成功だった理由を解説

学んだこと 新人のときには仕事を一生懸命やるべき

自分の中でやりたいことがあれば、それに突き進むべきであり、若いときにしかその情熱を注ぐことができないと感じています。

家庭を持つようになれば、”冒険”をすることが難しくなり、自分の可能性を縮めることになるので、なるべく若いときにしたいことをすることでさらに視野が広がります。

薬剤師として海外で働く方法 元国際NGO職員が解説

まとめ 1年目であれ職場に居づらさを感じた場合は手遅れになる前に転職を考慮

今までの経験で、先輩薬剤師がとても厳しく耐え切れなく退職していった人を見て、ある人は「あの程度で辞めるのは情けない」や「あれはやりすぎ」など人によって感想はさまざまであったが、問題なのはその当事者がどのように感じているかだ。

しっかりと相手の話を受け入れる姿勢や完全に味方であるという姿勢をとりつつ、話を聞いてあげることで次の対応にもつながると感じた。

問題は、厳しく指導している人が反省も何もないことだ。これは、薬局全体の問題にもつながるので、あまりにも目に余る対応をしているようであれば上司の立場から指導をしないといけなく、上司に助けを求めたり、自分が上の立場になり環境を変える必要がある。

ひとついえることは、我慢して働き続ける必要は決してないということです。

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    Teitaka
    薬学部を卒業後、調剤薬局、総合病院の勤務を経て30歳を機に海外で働くことを決意、海外経験なし、語学力もなし。 そんな自分が試行錯誤を繰り返し、国際NGOで働けるまでに語学力をup。しかし現在でも英検2級程度の実力。さらなるレベルアップを目指し、次への目標を定めて今一度本格的に英語学習を再開。その備忘録をここに記します。 薬剤師として国内、国外で働いた経験を活かして転職についてもアドバイス。 【経歴】 ・6年生薬学部一期生 ・病院薬剤師: ケモ担当、病棟薬剤師管理者 ・調剤薬局: 管理薬剤師、薬局長、支局補佐 ・国際NGO: 薬局管理者