読者からのQ&A

読者からの質問回答① 「薬剤師転職をして1か月後にお局にボロカス言われてしまいました。。。」

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いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

今回は実際にブログをご覧いただいている読者の方からの質問を記事にさせていただきました。

質問内容はこちら↓

読者さん

病院転職後1カ月経ちましたが、業務についてまだ完璧にこなすことができないと自覚はあります。

しかし、先日お局薬剤師に「いつまで経っても覚えれないんだね」と小声で捨て台詞のように言われてしまい、仕事をするのが億劫になっています。

調剤薬局から、病院への転職ですが1カ月で完璧に業務をこなすことは可能でしょうか?

回答:1カ月で別業種からの転職で業務を完璧にこなすことは不可能です。

転職をして1か月後にお局にボロカス言われてしまいました。。。業務を完璧に覚えることは普通ですか?→いいえ

調剤薬局から病院へのキャリアチェンジで業務は全く異なります

調剤薬局から病院薬剤師への転職は、業務が異なるため同じ薬剤師の転職と考えてはいけません。以下は新人薬剤師の研修内容になります。

例) 保険薬局(ドラッグストア)薬剤師新人研修

4月 -接遇・社内規則、合同研修

5月 -薬局配属 調剤、保険点数

6月 -リスク管理、ヒヤリハット事例検討、調剤、監査、疑義照会、合同研修

7月 -服薬指導、対人対応、電話応答、レジ操作

8月 -締め作業、入力業務、合同研修

9月 -保険点数、入力業務(第3者行為、生活保護、指定難病)

10月 -監査、服薬指導、月次業務(レセ請求)、合同研修

11月 -在庫管理、発注業務

12月 -新人指導担当との面談、独り立ち最終確認、合同研修

例) 病院薬剤師新人研修

4月 -接遇、計数調剤

5月 -計数調剤、計量調剤、一包化調剤、注射薬調剤、伝票業務

6月 -調剤業務全般、院内薬局製剤、電話対応、持参薬鑑別、疑義照会

7月 -リスク管理、ヒヤリハット事例検討、服薬指導、監査

8月 -外来部署での定数薬補充、病棟での服薬セット業務

9月 -担当業務(麻薬、TDM、化学療法)

10月 -担当業務ローテーション(麻薬、TDM、化学療法)

11月 -担当業務ローテーション(麻薬、TDM、化学療法)

12月 -新人指導担当との面談、独り立ち最終確認、当直

上記を比べるとわかるように、調剤薬局では主に患者対応や保険請求など調剤薬局を一人で回せるように学んでいきます。

一方、病院薬剤師は臨床薬剤師として、様々な業務を担当しながら一人前に成長していきます。とくに注射剤の業務は調剤薬局では扱わないのでイチから学ぶのがとても大変です。

業務に慣れるまで最低でも3か月-6カ月はかかります

勤務場所が変われば、調剤や監査の細かいルールや分包機のメーカーが異なり、分包紙交換の方法など覚えることだらけです。

さらに病院薬剤師ならではの業務をイチから覚えるとなるととても一カ月では覚えることはできません。

1カ月は最低でも調剤室で注射剤に触れ、配合変化やフラッシュが必要なものなど細かいルールを覚える必要があります。

3か月を経過して、業務に慣れてきてから、麻薬やTDM、ケモなどの担当業務が割り振られます。

転職後1カ月で業務を完璧に覚えるのは不可能です

以上のことから、読者さんの質問の答えは、1カ月で業務を覚えるのは不可能です。

これは、転職をしたすべての人に言えることなのでもし転職してすぐにボロクソに言われる場合は、その人に何か問題があると想定して対処する必要があります。

先輩やお局に業務を覚えるのが遅いと言われたら?

上司や先輩に相談する

まず、その場で反論するのは得策ではありません。

お互いの誤解が発生していることがあるので素直に謝りその場を乗り切りましょう。

その後に、先輩や上司に「●●さんに業務を覚えるのが遅いと言われたのですが、研修の進捗は遅い方なんでしょうか?」と聞いてみましょう。

もし本当に遅い場合は、アドバイスをくれるはずです。

また、以下のように普段からパワハラのような発言を繰り返している場合は注意が必要です。

先輩

あぁ●●さんね、、、すぐ変なこと言うからあんまり気にしなくていいよ

このようなときは、自分の中で割り切って仕事をする必要があります。

仕事を覚えるように努力する

転職後のため、まだイチからわからないことを吸収して早く一人前になりたいと思える状態であれば、とにかく仕事を覚えるように努力しましょう。

そのときに、先輩やお局が何に対して苛立ちを覚えているのかをしっかりと把握する必要があります。

お局さま

ほんと覚えが悪いね、見ていていらいらする

新人さん

具体的にどのようなところが出来てませんか?

有志を募って反抗する(半年以上経過後)

本当に現状をどうにかしたいと考えている場合は、仲間を募って上司に訴えましょう。

あまりにも変化のない場合は、見切りをつける必要があります。

具体的にはこちらを参考にしてください↓

薬局によくいるお局様の生態とその対処方法を4回の転職経験者が解説

まとめ 転職直後はできないのが当たり前、ひたむきに業務を覚えましょう

転職直後は、できないことだらけで当然です。

いきなり100%を求めるような職場はナンセンスです、特に求人に未経験でもOKと書いているのに仕事の覚えが遅いというような職員がいる場合には、すぐに上司に報告しましょう。

もしかしたら、コミュニケーションの齟齬が起きている可能性もあります。

職場環境の人間環境は薬剤師にとって死活問題です、転職する際には必ず職場見学を行いスタッフの人柄を確認することを忘れないようにしましょう。

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    Teitaka
    薬学部を卒業後、調剤薬局、総合病院の勤務を経て30歳を機に海外で働くことを決意、海外経験なし、語学力もなし。 そんな自分が試行錯誤を繰り返し、国際NGOで働けるまでに語学力をup。しかし現在でも英検2級程度の実力。さらなるレベルアップを目指し、次への目標を定めて今一度本格的に英語学習を再開。その備忘録をここに記します。 薬剤師として国内、国外で働いた経験を活かして転職についてもアドバイス。 【経歴】 ・6年生薬学部一期生 ・病院薬剤師: ケモ担当、病棟薬剤師管理者 ・調剤薬局: 管理薬剤師、薬局長、支局補佐 ・国際NGO: 薬局管理者