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日本でも外国からの移住者が増え、外国国籍の生活習慣病の患者さんがあなたの薬局へ来局することも多くなっていませんか?
アメリカでは、約35%が糖尿病予備軍と診断され、日本人に比べ生活習慣病の患者さんが多いです。(※糖尿病ネットワークより引用 米国の1億人超が糖尿病か予備群 人口の3分の1に糖尿病の脅威)
ただでさえ、英語での投薬は難しいのに特定薬剤管理指導加算を算定しないといけない処方がある場合頭を悩ませている薬剤師が多くいます。
そこで、今回は抗糖尿病薬に焦点をあて、英語圏の患者さんが来ても自信を持ってハイリスク加算ができる投薬の実例を紹介します。
これさえ話せれば安心、特定薬剤管理指導加算 糖尿病編
まずは、処方箋を受けとります。
Hi How can I help you? (どうしましたか?)
Do you have your prescription?(処方箋持ってますか?)
Yes I have a prescription.(はい、処方箋持ってます)
Here it is.(これです、どうぞ)
Please sit down over there.(あちらへ座ってください)
I’ll call you later(あとでお呼びします)
薬の効能を説明します。
患者さんに納得して服用してもらうためにも英語での説明をしっかりとできるようになりましょう。
・This drug lowers blood sugar levels.
(この薬は血糖値を下げます。)
・Thick blood has a negative effect on the body.
(血液がドロドロになると身体に悪影響です。)
・The timing of taking the medicine is important.
(飲むタイミングが重要です。)
・Even if the blood sugar lowering effect is the same, taking it when you wake up, before or after a meal may not be effective and the risk of side effects may increase.
(血糖を下げる効果は同じでも起床時、食前、食後を間違えると薬の効果が得られなかったり、副作用の発現リスクが高くなります。)
副作用をしっかり説明してしましょう。
・When blood sugar drops too low, hypoglycemia occurs.
(血糖値が下がりすぎると、低血糖が起こります。)
・The possibility of hypoglycemia is low with this medication, but it is not zero.
(今回のお薬では低血糖の可能性は低いですが、0ではありません。)
・It may be surprising, but hypoglycemia is more life-threatening than high blood sugar levels. Don’t overlook the early symptoms of hypoglycemia and take appropriate action.
(意外かもしれませんが、血糖値が高いよりも低血糖の方が命の危険が高いです。低血糖の初期症状を見逃さずに対応しましょう。)
低血糖の初期症状は以下になります。
Nausea:吐き気
Feeling sick:気分が悪い
Loss of energy:元気がなくなる
Cold sweat:冷や汗が出る
Heart palpitations:心臓がドキドキする
Trembling limbs:手足が震える
飲み忘れたときの対応を教えましょう
飲み忘れは誰しもが起こし得ることなので、薬を飲む意義とともに飲み忘れ時の対応をしっかりと教育しましょう。
・Fluctuations in blood sugar levels can further aggravate the disease.
(血糖値の上下の差がさらに疾患を悪化させる要因となります。)
・Be careful not to forget to take your medicine. If you forget to take your medicine, follow your doctor’s instructions.
(薬の飲み忘れには十分に気をつけましょう、基本的には飲み忘れ時には先生の指示に従ってください)
決して患者さんを怖がらせるようなことはしないでね。
シックデイ時の対応は必須です。
風邪を引いた時や食欲がないときのの薬の飲み方は、処方医から説明があるはずです。必ず患者さんと対応方について指示があるのか確認しましょう。
特に初回指導時には、どのように先生から話を聞いているのか確認をして、薬歴に記載しておきましょう。
・Have you heard from your doctor what to do on so-called “Sick days” when you are unwell and cannot eat?
(先生から、体調が悪くて食事を採れないとき、いわゆる”シックデイ”の対応は聞いていますか?)
・If you are having a “Sick day” and are unsure of how to respond, please consult with your doctor by phone etc.
(シックデイの時で、どのように対応していいか悩む場合は、電話などで主治医と相談をしてください。)
・When consulting, please tell your doctor information such as “when your symptoms started, what symptoms you have, how much you are eating, your blood sugar level, etc.”
(相談の時には、「いつから、どんな症状、食事はどのくらいとれているか、血糖値」などの情報をお伝えください。)
(参考:シックデイ時の対応 糖尿病情報センター)
まとめ
抗糖尿病薬はその薬効と副作用から、特定薬剤に指定されています。
副作用とその対処法をしっかりと患者さんに説明し、理解を得ることがわたしたち薬剤師の仕事です。
外国人の中には、副作用については特に気にされない方も多くいます。副作用を説明することによる不安感が増してしまいコンプライアンスが不良になる方もいます。
しかし、あきらめずに説明を続けることによる薬剤師の仕事をもっと理解してくれる方が増えることも願っています。
これだけ覚えれば安心、海外の方が来た時の薬局対応 在庫不足編