薬剤師

【薬剤師】転職体験談、これをやったので私は転職失敗しました。

一度の人生、絶対に失敗したくない転職活動ですが、良く聞くのが「前の職場の方が良かった」という意見です。

転職経験が多い人はあまりいないため(多いのも問題)、転職ノウハウがないのは当たり前です。

今回は、転職経験4回失敗なしの現役薬剤師が転職に関する本と読者からの質問をもとに失敗する転職について紹介します。

Teitaka

まだ転職をしたことがない人は必見の内容になるのでぜひ参考にしてください。

職場が合わないと思っても本当に自分に合わないのか、しっかりと考える必要があります。絶対におすすめしないのは仕事を辞めてから転職活動をすることです。

目次

薬剤師転職体験談、これをやっていたら確実に失敗5選

職場が嫌すぎて、退職してから転職活動した

仕事のことを考えると夜に眠れなかったり、食欲がなくなるほど体調が悪くなる場合はすぐに休職や転職をしましょう。それ以外は退職してから転職活動するのは危険です。

その理由は、

収入がないので転職に焦りが出る(条件だけで就業先を決める)

仕事がない期間があると転職に不利になる

転職活動中にあまりいい条件がなくても前職に戻れない

十分に次の職場が本当に働きやすいのか調べずに就職してしまうとギャップにより働くモチベーションが落ち、再度転職活動をする負の連鎖に繋がってしまいます。

朝の朝礼でいきなり、

ヒステリック
薬剤師

今日で薬局辞めます、みなさんお世話になりました!

と宣言し、薬局内は騒然となりました。。。

薬局長

えーちょっと●●さん、朝礼終わったら話をしましょうね~

朝礼後、薬局長と面談があり、そのまましばらく勤務を続けることになりましたが、その後の薬局内の雰囲気は最悪でした。。。

転職市場による年齢の価値をあまり重要視していなかった

現在の年齢の価値をしっかりとご自身で把握することが転職を成功させるカギになります。特に30-40代の転職は早まると取り返しのつかない状況に陥るので注意が必要です。

転職難易度と年齢の関係

20代: 第二新卒でもあり、これからの若手は育成するのにも将来が有望

30代: 即戦力としての中途採用であればまだまだ市場価値は高い

40代: 経験をある程度積んではいるが、給与が高くなりがちになり、管理職としての転職となるケースを除き市場価値は低い

Teitaka

40代でも自分の価値をしっかりとわかっている人は転職成功確率がグンと上がります!

責任があるポジション(管理薬剤師)がいやで退職した

”楽して稼ぎたい”

働いている人は誰しもそう思うかもしれませんが、薬剤師で楽して稼ぐということは自分の薬局を開局する以外現実的ではありません。

特に薬局長や管理薬剤師などの役職についてから、責任のあるポジションの業務内容が思っていたよりしんどくて転職することは今後のあなたの成長は見込めないことを意味します。

それでも管理薬剤師の経験がある薬剤師の転職市場は有利に働きますが、転職先でも管理薬剤師をやらされるパターンが多いです。

条件として、管理薬剤師にならないと伝えていても、給与は下がるか、もしくは人員の異動により再度管理薬剤師の打診がある可能性が高いです。

Teitaka

このような意見を持っている人が、転職を失敗しやすいため注意が必要です。

薬剤師企業研究をしていなかった

薬剤師にはあまり馴染みのない企業研究ですが、仕事を決める上で重要性が高まっています。すぐに転職をしないためにも企業研究の仕方を紹介します。

企業には、黎明期→成熟期→停滞期という一連の流れがあります。

それぞれのステージに合わせた人材を企業・薬局が欲しています。

あなたが受けたい企業がいったいどのフェーズにあり、どのような人材を必要としているのか企業側の目線をもって就職先を決めましょう。

黎明期: これからの成長を期待し、自ら先頭に立って新しいことを成し遂げる野望をもっている人材が必要(新卒・中途)

成熟期: 企業の安定を保つため、学力の高い人材など新卒採用に力を入れる(新卒・中途)

停滞期: 業績が悪化しているため、何が何でも業績回復に力を入れている、もしくは人材がいないためとにかく人手が必要(中途・管理職)

そのためには応募予定の企業の創業年数や事業内容を熟知し、あなた自身の強みや経歴をしっかりと棚卸する必要があります。

企業(薬局)研究の仕方についてはこちら(薬局企業研究をしてみた)を参考にしてください。

転職エージェントは1社のみ、もしくは利用していない

薬剤師の場合は、転職エージェントを利用するのが常識となっています。

自分で企業・薬局のホームページで採用情報を調べた場合は、給与の交渉などがしにくいのでしっかりとエージェントを通じて交渉してもらいましょう。

給与などの条件よりもその場所で就業することに重点を置いている場合は、自分で応募した方が相手方の印象も良く、紹介料を払う必要がないため歓迎されるでしょう。

2つ目の薬剤師就職サイトに登録するなら特化型エージェント、複数登録がNGな理由

Teitaka

食わず嫌いで、転職エージェントを利用したことがない人は一度騙されたと思って利用してみると意外に失敗せずに転職をしています。

転職失敗しました、転職エージェント編

転職エージェントとそりが合わないままだった

転職エージェントに登録をし、求人を紹介してもらったがイマイチな案件ばかりで、面接まで進まず、エージェントは求人を送ってくるだけになっていたり、近況はいかがですか?メールが頻繁になっている場合はあまりいい関係を築けてはいません。

しっかりと自分の希望をはじめの面談時に伝え、求人が希望と違うものを送り続ける場合は、担当を変えてもらうなど対処をしましょう。

Teitaka

担当エージェントを変更したい場合は、お問い合わせフォームから変更について打診するとエージェントと直接やり取りせずに変更が可能です。

実際に利用して、おすすめできる転職エージェントはこちらで詳しく記事にしています。

【個人ブログ】薬キャリAGENTをすすめる7つの理由、ランキングサイト50個の比較でわかる本当に利用すべき就職支援サイトとは?

転職エージェントにとりあえず自分に合う求人を紹介してもらった

多くの方が担当エージェントが持ってきた求人の中から、自分に合うものを選びます。

エージェントは、まずは手元にある中で簡単に紹介できる求人を提示しているにすぎないため、その中から安易に決めてしまうのはあまりにももったいありません。

6-7件の中から、選ぶのにも多くの時間と集中力を使うのですぐに決めてしまいたいですが、いったんそこから踏ん張ってより良い条件の求人を探していることを伝えましょう。

転職を成功させるためにすること

自分がやりたいことをしっかりと言語化する

自己分析がとても重要です。

薬剤師として、やりたいことがあればそれをまず伝えましょう。

病院薬剤師としてバリバリ働きたい。

在宅に力を入れている調剤薬局で働きたい。

専門薬剤師になりたい。

趣味に時間を使いたいので、休日と残業がないところで働きたい。

子供が生まれ、住宅ローンがあるため、とにかく稼ぎたい。

希望の条件に優先順位を付ける

転職先に求める条件の優先順位をつけましょう。

  1. 給与 (年収600万以上)
  2. 残業 (月10時間以内)
  3. 勤務時間 (土日休み)
  4. 福利厚生 (住宅手当がある)
  5. 在宅がない

絶対にはずせない条件は①と②にして他は当てはまれば運が良かった程度に思うと求人を選ぶのにも楽になります。

職場見学は必ず行う

求人票だけでは、わからないことも多いため必ず職場見学は行う方がいいでしょう。

職場環境やスタッフの態度をみるとある程度は薬局の状況も見えてきます。

Teitaka

グループ薬局の場合は、実際に働く場所とは別の場所に見学させれる場合がありますが、配属先の店舗見学を希望しましょう。

【薬局見学】見るべきポイント、するべき質問、NGな質問、見学時のマナーとは?

内定後に条件の確認を行う

入社してからこんなはずではなかったと思うことに人事担当の口約束があげられます。

土日はお休みがもらえると言っていたが実際には人員が少なくとてもじゃないけど、土曜日に休みがもらえるような状況ではなかった。

薬局見学のときには、人員が豊富だったがいざ入社すると他のスタッフが異動しており人員ギリギリだった

内定が出た後に、転職エージェントを通じて、再度質問することでお互いの認識のすり合わせを行いましょう。

Teitaka

私は社長面接を行うと給与がさらに上乗せされると転職エージェントに聞いて、はるばる本社まで出向き、社長と2次面接を行ったあげく、再度確認すると「上乗せはありません」ときっぱりなかったことにされたことがありました。

さらに詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください↓

就職契約前に確認すべき5つのこと、転職失敗を防ぐポイントを転職4回の薬剤師が解説

【薬剤師転職】こんなときどうする?

内定後1週間以内に返事をしないといけないが来週に第一希望の面接がある

転職活動中はスケジュール管理が必要です。

月曜日 面接1社目 第一希望(有休)

火曜日 勤務

水曜日 勤務

木曜日 面接2社目 第二希望(半日勤務)

金曜日 勤務

土曜日 面接3社目 第三希望

特に在職中に転職活動を行う場合はしっかりと有休をとりながら進める必要があります。通常1社に絞らずに、3-4社面接を行いそこから自分に合う就業先を決めます。

面接2-3日後には内定の通知が転職エージェントを通じてきます。

Teitaka

入社の意思確認は、最長でも2-3週間ほどの期間が設けられています。会社側は内定が出た後はすぐにでも働いてもらいたいので1週間以内に意志を伝えるのが通常です。

そのため第一希望の面接は、一番最初にしておくのが良いでしょう。

あまりにも待たせすぎるのは悪い印象を持たれるため、場合によっては現状を正直に話し、延長してもらうなどの措置をとりましょう。

良い求人がなかったが、紹介されている中で決めようと渋々思う

求人は流動性があるため、そのときに納得いく条件がなくても今後出てくる可能性は大いにあります。

条件の希望と現状を考え、すぐに転職する必要がない場合は待ちましょう。そのためには、在職しながら転職活動をすることが肝になります。

Teitaka

大半の転職者が就活して1-3か月で転職先を決めます。

転職に最適な時期は3の倍数月なので、逆算して転職活動をしましょう。

転職時期については、こちらを参照してください。

薬剤師転職時期はいつからがいい?〇〇月は避けるべき理由と転職スケジュールを解説

複数の転職エージェントに登録しているが、どの求人が自分に合うのかわからない

薬剤師転職の掟に、複数の転職エージェントを利用することがあげられます。

私自身、3-4社に登録しそれぞれ6-7の求人票をいただきながら、自分に合う就職先を決めていました。数十ある求人の中から自分に合うものを探すのは、仕事をしながらだと本当に大変です。

家族の中に薬剤師がいれば相談もできますが、職場の人にも話をすることができず、どう決めればよいかわからなくなります。

担当コンサルタントに相談しても自社の求人を推すことが多く疲れてしまいます。(商売なのでしょうがないのですが。。。)

現在実際に悩んでいる方がいれば、ぜひに私に相談してください。あなたと同じ目線に立って就職先を考えます。(転職エージェントの登録の勧誘は一切しません)↓

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    薬剤師転職体験談①

    辞めたいと思ってからが大変だった

    少しでも「仕事辞めたい」と思ってしまうとモチベーションが下がってしまい、元に戻ることはありません。

    同期と話していて冗談で言うのは問題ありませんが、独り言でぼそっと出てしまったときは赤信号です。

    そのまま働き続けると、業務効率が落ち、周りにも迷惑をかけ負の連鎖が始まってしまいます。

    退職願を伝えると上司からパワハラを受けた

    モチベーションが上がらず、上司に退職の意向を伝えると、「今まで教育してきたお金はいくらになると思う?」、「そんなにすぐに辞めるなら次のところでも絶対うまくいかない」と言われ、即退職を決意しました。

    良い上司であれば、円満退職になるようにここから送る気持ちはないのか、落胆してしまいました。

    薬剤師転職体験談②

    目標がない職場ではモチベーションが上がらなかった

    新卒1年間は自宅から通える調剤薬局に勤務していました。

    仕事は大変でしたが、調剤薬局の忙しさは完全に来局患者数に依存しており、暇なときも多々ありました。

    このままぬるま湯の中で働き続けるのは薬剤師として一人前になることはできないと思い、転職を決意。

    薬剤師として知識と経験を得るために総合病院へ転職を果たしました。

    病院での業務は大変だったが、充実していた

    調剤薬局から病院への転職は大変だというが、それは事実でした。

    注射剤の知識がまったくなかったので、学生の知識と毎日病院に居残りをして処方箋を見ながら学習していました。

    病院は調剤薬局と違い、時間内で閉鎖するため残業はあまりありませんでしたが、毎日が時間との勝負で無駄なことが一切ないと感じました。

    病院薬剤師といえば、病棟担当になるのが目標だったので3年ほど経験を積み、病棟担当になったときは達成感がありました。

    さらに詳しい内容はこちらへ↓

    【調剤薬局から病院へ】転職は無謀?成功の秘訣を徹底解説

    薬剤師転職体験談③

    友人に紹介された場所に転職した

    仕事が大変で、身体がしんどくなって薬剤師の友人に相談したときに友人が勤めている病院が定時で残業もなく楽だから来るように言われました。

    友人もいるし、気楽に働けると思っていたのが間違いの始まりでした。

    楽なのは友人の方で、私は大変でした

    友人は長く勤めていたので、同期ですが病院では先輩であり、薬局長に気に入られていたのみあり端から見ていてもえこひいきされて仕事がずいぶんと楽でした。

    それを間近に見ながら働くとストレスが溜まり、すぐに退職へその後友人とは連絡もあまりしなくなりました。

    転職をする際は、転職エージェントを利用するのが無難で安全だと思いました。

    【薬剤師転職エージェント】転職紹介手数料はいくら必要?完全無料で利用できるからくりとは?

    まとめ 転職失敗を防ぐためには、己を知り相手も知ることが重要

    薬剤師転職を成功させるには、相手のことを十分に知り尽くし、対策を立てる必要があります。そして自分が疲れないように力をいれるときは一瞬で長引くようなことはしてはいけません。

    前職がいやで怒りのまま転職活動をしても、表面上の条件のみで転職先を決めるため、不満が残る転職になりがちになってしまいます。

    転職活動中は、周りの職場スタッフには内密に行うことが良いでしょう。どこで上司に広まるのかはわかりません。広まってしまうと円満退職は遠のいてしまいます。

    常に薬剤師の転職市場を考え、自分の価値を見つめる方に成功は訪れます。

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    Teitaka
    薬学部を卒業後、調剤薬局、総合病院の勤務を経て30歳を機に海外で働くことを決意、海外経験なし、語学力もなし。 そんな自分が試行錯誤を繰り返し、国際NGOで働けるまでに語学力をup。しかし現在でも英検2級程度の実力。さらなるレベルアップを目指し、次への目標を定めて今一度本格的に英語学習を再開。その備忘録をここに記します。 薬剤師として国内、国外で働いた経験を活かして転職についてもアドバイス。 【経歴】 ・6年生薬学部一期生 ・病院薬剤師: ケモ担当、病棟薬剤師管理者 ・調剤薬局: 管理薬剤師、薬局長、支局補佐 ・国際NGO: 薬局管理者
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