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日々、少ないスタッフの中で時間を急かされながら患者さんへの投薬、在庫が限られた中で、医師へ処方変更の提案や患者さんへの状況説明、大変お疲れ様です。
ふとした時に”仕事辞めたい”って思うことはありませんか、大きな責任を伴う薬剤師業務のプレッシャーに日々窮屈と感じていたら少し自分の今後のことを考えてあげましょう。
薬価報酬改定に伴い、少ないスタッフ人数の中で業務に取り組み、狭い職場環境の薬局で働いていてしんどくなることも多々あります。無理してつぶれる前に今働いているところが辞めるべきところなのか、まだ頑張ってみる価値があるところなのか判断してください。
今回は、みなさんが感じる薬剤師業務を辞めたくなる瞬間と辞めるべき薬局の特徴をご紹介します。特に自分自身に強いストレスを感じる状況で辞めたくなる傾向が強く、自分への負担が大きい薬局は辞めるべき薬局の特徴になります。
自分の中で何にストレスを感じやすいのか、改めて整理しましょう。
仕事のことを考えるとお腹が痛くなったり、眠れなくなったり、急に涙が出てくるようであれば赤信号です。職場の相談窓口や上司にすぐに相談して!
働いている薬局の不満や問題などが上の立場の人に伝わらないor上の立場の人が動かないところもやめるべき薬局の特徴です。以下ではおすすめの転職サイトもご紹介↓
薬キャリAGENTをすすめる7つの理由、ランキングサイト50個の比較でわかる本当に利用すべき就職支援サイトとは?
薬剤師の仕事をやめたいと思う瞬間5選
仕事でミスをした、調剤ミス・過誤
調剤ミス、過誤をしたときには、報告書を書きながらすごくへこみますよね。軽微なものでも一歩間違えば大きな事故につながることなど、薬のスペシャリストとしてあってはならないことですが、そのプレッシャーがさらに辞めたくなる後押しをしてきます。
自分が本当に薬剤師の仕事に向いているのか自問自答もしたくなります。特に一般名処方や似たり寄ったりの名前の薬剤、初めて扱う薬剤の場合はミスが多くなるため注意が必要。
上司に怒られることは少ないけど、自分へのダメージがでかい。休日でもあまり心が休まることは少ないです。
モンスターペイシェント(患者)が来た
患者さんを選ぶことはできませんが、こちらがいくら丁寧に対応を心がけていても、ふとした瞬間に気が緩み対応が疎かになってしまうこともあります。
そんなときに、遭遇するのがモンスターペイシェントです。以下に例を挙げます。
・他の患者さんが待っているが自分の薬の準備を早くしろと急かす
・周りに聞こえる声で、罵声を浴びせる、怒鳴る
・他の患者さんに薬局の悪口を言う
このような患者さんに限って、毎回薬局を利用してくるので、かかりつけになってしまったときには辞めたい気持ちが強くなります。
ここの薬局、いつも薬がないし、すごく待たせるのよ
クレーム対応でお悩みの人はこちらも参考に↓
頼りになる先輩が退職・異動した
同じ職場で働いていた先輩が急に辞めることになると、このまま続けていいのか不安になり、自分も辞めたい気持ちになります。
自分よりなんでも要領よく業務をこなしていた先輩がやめると今後の業務がまわるのか先が思いやられます。薬局は職場環境が狭いため一人の異動や退職で人間関係ががらっと変わってしまいます。
君なら、もう大丈夫。もう一人前だから頑張ってねー!
また、悩みを相談できる人が周りにいない場合や問題を解決するべき立場の上司が頼りにならない時も辞めたくなります。
マネージャー
それは、そっちで片づけといて
こっちは忙しいから、そこまでみれない
また上司について書いた記事はこちら↓
簡単に職場を辞めない為には、仕事のモチベーションを認識し、有能な上司を味方につけよう
年収が上がらない
3年経っても1万円も上がっていない
薬剤師といえばある程度は年収が高いようなイメージを持たれますが、案外そこまで高収入という職業ではありません。
その上、薬局で勤めている薬剤師は初めの年収こそある程度高いものの、昇給があまり見込めず数年経ってもそこまで年収が上がらないことがほとんどです。
そのため、就職後2-3年が経ち周りの人と比較したときに仕事を辞めたくなります。
俺、今薬局長で年収600万だよ
えっまだ私500万円なのに。。。仕事内容と給料の割が合わないよ
失敗しない転職方法、年収100万アップ・残業10時間削減へのロードマップ
残業が多く、希望の休みが取れない
休みの日は寝るだけ
薬局の開局時間は門前病院に合わせているため、門前が終わるまで待たなければなりません。
下記に調剤薬局の患者数の推移を示します。
門前薬局がクリニックの場合は、クリニックの診療時間が比較的遅くなる可能性があるため、残業時間も多くなります。そのため、就業時間をコントロールできない日が続くと辞めたくなります。
辞めるべき薬局10の特徴
離職率が高い、離職率20%を超える薬局は要注意
まずは就職してもすぐに辞めていく、新しい人が入ってこないのにどんどん辞めていくのはそこに働くべきではない証拠の一つです。
大きなグループでは店舗毎の情報がある程度スタッフ間で噂としても流れてくるので、1年の中で中途入社・新卒者数<退職者数であればその職場の離職率は単純に高いことになるのでやめましょう。
中途入社+新卒者<退職者 →離職率高い
医療系離職率:15.3%→自分が働いているエリアの1年間の入職者数と退職者数を比べましょう。
平均離職率で15%を超えるところは要注意です。離職率は転職エージェントに聞くのが一番です、面接時には離職率を聞くことはマナー違反とされているので注意してください。
うちの薬局、人は出ていくけど入ってくる人いなくない?
薬剤師の人員が少ない、応援やヘルプ部門がない
薬局での業務には薬剤師が当然不可欠です。いくら調剤事務員や調剤アシスタントが多くいても実際に服薬指導をするのは薬剤師。
薬剤師の保険薬局における人員は以下に決められています。
平均処方箋枚数 | 薬剤師数 |
40枚毎(ただし眼科、耳鼻咽喉科、歯科は2/3に換算する) | 1 |
調剤報酬の改定により薬局の利益が年々少なくなっておりそのため、ギリギリの薬剤師員数で業務をまわそうとしていると一人の薬剤師の業務負担が多くなってしまいます。
ドラッグストア併設店の場合は、月間販売高が400万円以上あれば処方箋枚数が40枚以下でも薬剤師数を2名に増やすことができる可能性があるため、積極的に経営情報についても確認しましょう。
他の店舗からの応援やヘルプ専門の薬剤師がいる会社は比較的働いているスタッフのことも考えられるところだと判断して良いでしょう。
人が少ないから勝手に休みとか入れんなよぉー!
人柄の良い人が一人しかいない
狭い薬局の中、頼りになって尊敬できる人が一人いればそれは”当たり”の薬局でしょう。
しかし、裏を返せばそのような優秀な人が同じ薬局とどまり続けることは大きい組織であればあり得ません。
本人の強い希望で同じ場所に残りたいと意思表示をしているのであれば可能性はありますが、特に30代で優秀な人材は企業側としては様々な経験をしてもらいたいので異動が多く、いつの間にかその薬局からいなくなり本部配属になることも考えられます。
そのため”〇〇さんがいるから”というような期待と希望を持ってしまっているような薬局であればその人がいなくなったときに大きな負担を背負うことになってしまいます。
逆に年齢が上の方が管理薬剤師で仕事面でも尊敬できる人であればそこは正真正銘の”当たり”の薬局です。
僕はこの薬局で10年働いている、子供もいるので異動はないかな!
性格も良さそうだし、こんな人がいれば安心だね!
処方箋枚数が多い、薬剤師の適正数ではない
薬剤師の数は月平均処方箋40枚あたり薬剤師は1人以上にしなければいけません。
しかし同じ40枚でも眼科と循環器の40枚は同じ意味ではないのは周知の事実。
眼科の処方箋は目薬を数本用意するだけ、説明も比較的シンプルなものです。一方、循環器科の処方箋の場合は数種類の薬剤、日数もバラバラで一包化など確認にも準備にも時間を相当費やしてしまいます。時間がかかると患者様の不満の原因にもなるので患者対応などにも時間を割く必要があります。
そのような薬局での職場満足度は低い傾向にあるので診療科と処方箋枚数も適切なのか着目しましょう。
薬剤師2人で一包化10人はしんどすぎるってぇ!
強いお局が君臨している、悪口が横行している
事務員でも薬剤師でもお局さんがいるのは決して悪いことではありません。長年その薬局に勤めているため大抵のことはその人に聞けばどうにでもなります。
しかし、そのお局様の力が絶大で王様、女王様のように振舞っているところは自分の居場所や自己肯定感が低くなるのですぐにでも辞めて新しい職場を探しましょう。
特に狭い薬局では職員同士で仕事以外の会話時間も増えます、そのときに人の悪口を言っている人が多いところでは必ず周りに悪影響を与えてしまいます。
悪口でストレスを発散しているような職場にはすぐに辞めてしまうことが吉です。自分にも悪影響を受ける前に転職をしましょう。
〇〇さん、仕事遅いよね。
監査だけして投薬行かないってどういうことだろうね。
絶対に悪口を言う側になってはいけません
ミスを発見したときは、事実のみを伝えてくれる人が優秀な人です
特に薬剤師業務で多いのが、計数調剤ミスです。ダブルチェックしてても1錠ずれて用意してしまうこともあり、ミスを指摘するのは大事なことがですが、事実のみを伝えましょう。
この薬用意したの誰ー?
1錠少ないんだけどー
私の責任になるから、ちゃんと用意してくれないかしら?
薬局によくいるお局様の生態とその対処方法を4回の転職経験者が解説
求人票に年間休日が105日、残業なしとうたっている。休みが取れない。。。
今働いている薬局の求人募集について見てみましょう。年間休日が117日というのは最低ラインです(週休2日×52週=104日、祝日約13日→約117日)、そこに夏季・冬季の休日やリフレッシュ休暇やワークライフバランス休暇など企業独自の休暇制度があれば問題はないでしょう。
下記は、医療機関を含む様々な企業の年間休日数の調査結果です。
年間休日数 | 109日未満 | 110-119日 | 120以上 |
企業割合 | 48.2% | 20.6% | 31.2% |
薬局だけを考えると109日未満の求人はあまりないように感じますが、一般的な企業では比較的普通のようです。
残業については薬剤師業務で残業時間に影響があることといえば、薬歴の記載です。薬局の営業終了時間間際に患者さんが来局された際にはそこから調剤→監査→投薬→記録という流れになるため当然残業をしなければいけません、それなのに残業なしという求人であれば理由がそれなりに必要になります。
大病院の場合は、予約診療がほとんどのため、午後まで患者さんが多いところはあまりなく、早いと17時で営業終了する薬局もあります。
門前の病院やクリニックの場合はその診察の終了時間までは当然営業を続けないといけないので、営業終了時間間際にも患者さんが来局するので残業時間は増えます。
それでも残業時間が少ない求人の場合は、残業時間があることを想定してシフトを組んでいるので、薬局の営業終了時間とシフトの終了時間を確認してみましょう。からくりが隠されているかもしれません。
うちの薬局残業ないよ(残業時間はシフトに組み込んでいるからね)
有休は社員の権利です、それを今の人員が不足しているから認められないと言われるとその職場を辞めたくなります。
上司は、部下全員の休みの取得状況も把握し、職場環境に不満がないのか常に気を付ける必要があります。
有休を取得しなくても、ガンガン働いても元気はつらつなパワフル社員もいるため、ひとりひとりに合った働き方を上司は見つけてあげましょう
求人票の見方5つのポイントを解説、カラクリを見逃さず希望の職場を見つけよう
介護施設や高齢者住宅の調剤を多く持っている
あまり馴染みがないかもしれませんが”施設をもっている”というのは調剤薬局では介護施設や高齢者住宅に入所している方へ医師からの処方箋をもとに調剤し配薬することをいいます。
調剤薬局は処方箋を持参された患者さんの処方箋を準備するのですが、その通常営業にプラスして施設の薬の準備をしないといけないので施設数が多いとその分業務負担は多くなります。
通常営業にも影響が出るくらい施設をもっているところは要注意です、1薬局で2施設以上をもっていれば危険なところと言えましょう。
施設監査残っているからそこの患者さんに30分待つように事務さんに言って!
研修が少ない、情報の共有ができない
毎年発売される新薬、既存薬の副作用や禁忌、コロナにおける感染予防策の徹底など常に情報のアップデートが必要であり、自力だけで情報収集するのは日々の業務をこなしながらだと難しいものです。
オンラインで研修を行っているところがあれば自分の隙間時間を見つけて自己研鑽を積むことができるので自身のやる気さえあれば薬剤師としての知識を高め、維持することができます。
研修の機会を与えることができない企業は継続して働く魅力がありません。オンライン研修費用を会社側が負担しているのかもポイントです。
下記は日本薬剤師研修センターで認められている主なe-ラーニング研修です。
研修会名称 | 実施機関 | 公式ページ |
インターネット薬剤師 生涯教育講座 | ファーマストリーム | http://www.pharmastream.net/ |
メディカルナレッジ | NPO法人 医療教育研究所 | https://www.medical-knowledge.net/ |
MPラーニング | 一般社団法人 マナラボプラス | https://www.mp-learning.com/ |
かかりつけ薬剤師.com | 一般社団法人 医歯薬アドバンス365 | https://www.xn--u8jas9esjy31r9hrrh6e.com/ |
勉強?ネット見て自分でやればいいじゃん
管理薬剤師、薬局長が若手
薬局業務の法的な責任者である管理薬剤師ですが、通常はある程度日々の業務を滞りなく行うことができる5年目以上の薬剤師がなることが暗黙の了解ですが、その中でも新卒半年後の薬剤師が管理薬剤師になるようなところでは人材育成について疑問があるので注意しましょう。
人員が少ないからといって、経験が浅い薬剤師に薬局長を任せる職場も危険な職場と言えます。
ぼ、僕今年入ったばかりなのに、管理薬剤師なんです。。。
アットホームな職場、個人薬局
個人薬局が全てダメだというわけではないのですが、求人票にアットホームな職場を推しているのであれば少し考えたほうがいいかもしれません。
アットホームの解釈が個人薬局であったり、個人薬局の社長側だけが思っている可能性が高く、現場のスタッフ目線だとなれなれしいとかパワハラ気味だと感じることが多々あります。
週末には全員参加の飲み会やBBQを開催するところは要注意
うちはアットホームだからな、今度の土曜日はみんな持ち寄りでBBQだよ
もちろん全員参加だからよろしくねー
現状を変えるための対処法は?
もし自分の働いている薬局が辞めるべきところだとしたらすぐに辞めるべきでしょうか?
退職する前に5つの対応策を考えてみましょう。
- 転職を考え、転職サイトへ登録する
- 信頼できる職場の上司に相談
- パートへ変更など業務の形態を変えてみる
- 休職
- 退職の意向を伝え、職場環境が変わるように変化を促す(最終手段)
転職を考え、転職サイトへ登録する
まずは、転職を考えましょう。別の視点で自分の業務を振り返る良い機会になります。
転職エージェントは、様々な薬剤師の転職を相談を扱ってきた実績があるため、現状の悩みを相談し、そのまま働き続けるべきか、または転職をするべきか相談してみましょう。
転職エージェントの中には、自分の業績を上げるために転職を勧める人もいるので注意が必要です。
エージェントの質が良く筆者の私が大変お世話になった転職サイトがこちらです↓
薬キャリAGENTをすすめる7つの理由、ランキングサイト50個の比較でわかる本当に利用すべき就職支援サイトとは?
信頼できる職場の上司に相談する
重要な点は信頼のできる上司です。
現状の悩みを相談し、解決することができる力や行動力がある上司に相談してこそ、現状が変わる可能性があります。
ここを間違えてしまうと、相談内容が職場スタッフ全員に伝わり、さらに居心地が悪くなってしまうという悪循環が生まれてしまいます。
ちょっと悪口が多くて、仕事するのがしんどいんですけど
気のせいだよ、そんなの聞いたことないよ
異動を希望する場合もしっかりと伝えましょう。しかし、希望が通った場合はそのことを吹聴しないようにするのが鉄則です。職場環境を整えたり、改善するのは上層部の仕事です。
上司に対して信頼関係を築けなく職場は間違いなく辞めるべきです。一度失った信頼を取り戻すには長い年月が必要であり、そこまでして同じ職場にい続ける意味があるのかしっかりと考えてみましょう。
パートへ変更など業務の形態を変えてみる
家庭の事情や介護などで今まで通りの勤務が難しくなったり、業務時間が多く、プライベートの時間を確保したい場合はパートへの業務体系の変更を打診してみましょう。
会社側も退職にするよりは、人材を確保したいため応じてくれるケースがほとんどです。
休職をする
勤続年数に応じて、休職期間が設定されているので、必ず社内法規を確認しましょう。
休職により、もう一度働くことが可能な場合もあるためしっかりと休むことが大切です。
退職の意向を伝え、職場環境が変わるように変化を促す(最終手段)
会社側には「この人は辞めることをちらつかせる人なんだ」と印象付けてしまいます。
管理薬剤師などその職場で替えが利かないような重要なポジションの人でないと利用するのは難しいでしょう
薬剤師自分だけで一包化毎日10人は無理です。
薬剤師一人か、自動分包機を購入してください
これが通らないと私は辞めます。
円満退職へ向けて6つのポイント、NGな6つの対応、退職時のマナーとは?
辞めたくなっても3年間は同じところに居続けるべきか?
石の上にも3年という諺があるが、これは仕事をする上でよく親世代の上の年代の方から言われることがあります。
「仕事はやめたくなるのが当たり前のことで少しのことでくじけず、3年間は働くべきだ、3年後には続けてよかったと思う、今辞めても就職できない、後悔するぞ」
こんなことを職場で言われると転職を言い出しにくくなります。しかし、3年もいると身体が壊れてしまうため、辞めたくなったら転職するのが正解です。
3年目で辞めたくなったら、さっさと辞めてしまいましょう
3年目になったら、仕事のほとんどの部分を網羅することができ、大手のグループ会社の薬局だと一人薬剤師で管理薬剤師や薬局長など責任あるポジションを任せてもらえるようにもなります。
年齢的も20代であり、薬剤師転職市場では引手数多の人材になるため、辞めたくなったら転職サイトへ登録して、すぐに準備をすすめましょう。
1年目で辞めたいけど、さすがに早くないか心配
結論は、辞めたい理由によりますが、職場や人間関係が原因であればすぐに辞めましょう。
新人の場合は、初めての職場の色に染まってしまい、そこで学んだものがベースとなるため、言い方がキツイ先輩から指導を受けた薬剤師は後輩ができた時に同じようにキツく指導をしてしまうことになります。
将来のためにも職場環境が悪いところに就職してしまった場合は、素直に転職エージェントに相談し、どのように転職理由を考えればいいのか決めましょう。
1年目の転職理由は、就業先が最も気になるところです。どれだけスキルがあったとしても1年に満たずに退職を決めたという事実は変えることが出来ません。
しっかりと将来を目標としたポジティブな理由を設定しましょう。
私は2年目に調剤薬局から、総合病院へ転職したときにガンガンに採用担当者から、退職理由を聞かれました!
番外編 玄人薬剤師は転職時にココを見ている
全員に役に立つことではないのですが、転職の際に見た方が良いポイントを3つご紹介します。
- ・処方単価が高い、平均は9,648円(厚生労働省 令和4年9月発表)
- ・予製(予備製剤)が多い
- ・残業時間の申請が15分毎
処方箋単価が1.5万円を超えている
処方箋単価は、薬局業務の中での一番ストレスがかかる”個別指導”の対象に選ばれる一つの基準になるものです。平均値である約1万円を超える1.5万円を超える薬局であれば集団指導や個別指導に選ばれる可能性が高いです。
個別指導に選ばれると、日々の業務について厳しくチェックされるため、自身の経験としては薬剤師のキャリアを形成するうえで重要なものになるのであえて処方箋単価が高い場所を選ぶのも良いでしょう。
こちらの薬局の処方箋単価はいくらになりますか?
予製(予備製剤)がやたら多い
予製が多い薬局も気を付けたほうがいいです。薬局の規模によって異なるので一概には言えませんが予製が多いということはそれだけ業務負担が多いことになるので予製が5種類以上あるところは少し注意しましょう。
予製がある分勤務時間はスムーズに調剤が行えますが、業務終了後に予製を作る業務があるため残業時間が増えてしまいます。
業務は終了したけど、これから予製の残業1時間ね!
残業時間の申請が15分毎
企業の中には残業時間の申請が15分毎というところもあります。基本的には違法であり、ダイレクトに給与に影響があるので5分ごとに残業に申請できるようなところを選びましょう。
残業時間の申請については、転職エージェントに確認しましょう。
まとめ 辞めたいと思った時は転職を考えるチャンス
仕事をしていたら、”もう辞めたい”と思うときもたくさんあります。そして辞めたいと思った時にこれらの特徴に当てはまる薬局に勤めている場合は、転職を検討したほうがよいでしょう。
昔は新卒の方に、3年は同じ会社に勤めてから辞めるべきと言われていました。しかし、3年以内だとしてもスキルや資格、任せられている仕事などがあれば次の職場に行っても強みとして活かすことができるでしょう。
1年以上勤めれば、保険薬局としての経験値は十分でしょう。
しかし、新卒数カ月で転職するような場合は、転職者本人に何か問題があって前職をやめることになったと勘繰られてしまうため、マイナス面とプラス面をしっかりと自分の中で考える必要があります。
転職を検討する際には、自分の希望条件を明確にすることが大切です。また、複数の求人を比較して、より良い条件の求人を見つけましょう。
転職エージェントを活用するのもおすすめです。転職エージェントは、求人の紹介や面接対策など、転職を成功させるためのサポートをしてくれます。
転職は、人生の大きな転機です。慎重に検討して、自分に合った薬局を見つけましょう。
薬キャリAGENTをすすめる7つの理由、ランキングサイト50個の比較でわかる本当に利用すべき就職支援サイトとは?